

「 照りもせず曇りも果てぬ 春の夜の 朧月夜にしくものぞなき 」
万葉集 大江千里
強く光るわけでもなく、かと言ってまったく曇っているというわけでもない、春の夜のぼんやりと霞む月の美しさに及ぶものはない
源氏物語でこの歌を口づさみながら登場する美しい姫は「朧月夜の君」と呼ばれます
後の帝と婚約中に光源氏と恋に落ちてしまった朧月夜の君
ふたりの恋仲が発覚後も帝は彼女を寵愛するものの、彼女の心は源氏へ、源氏ははるか遠くの須磨へ、、、
そこにあるのにぼんやり霞んで見えないそれぞれの心
まさに朧に浮かぶ月のようですね
練り切りの中には金柑はちみつ漬けの月を。心はそこにあるよーの想いを込めて♡
ちなみにわたしは大江千里と見ると「ありがとう」という1992年にリリースされた歌が脳内を流れます。こちらはオオエ センリさん。冒頭の詩はオオエ チサトさんです
和菓子で四季を表現してみませんか?
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